健康・ライフスタイル

60代から始める目の健康ケア〜暮らしに役立つ視力維持の工夫と実例〜

健康・ライフスタイル

 

はじめに

60歳を過ぎると、誰もが少しずつ目のトラブルに気づき始めます。

私も最近、新聞の小さな文字が読みにくくなったり、夕暮れどきに物がはっきり見えなくなることを感じています。夜の運転中には、対向車のライトが眩しく、視界がにじむように感じることも増えました。

こうした経験は、多くの同年代の方からもよく聞く話です。

以前は視力について大きな悩みを感じていなかった私でも、60歳を過ぎたあたりから少しずつ「目の不調」が生活の質に影響を与えるようになりました。

この記事では、私自身の体験談を交えながら「60代シニア世代の目の健康」について掘り下げていきます。

加齢による視力低下は避けられない部分もありますが、日常生活の工夫や習慣によって、進行を緩やかにしたり快適に過ごしたりすることは十分に可能です。

私が60代で感じた視力の変化

新聞の小さな文字がつらくなった

私が60代になって初めて気づいたのは、新聞の細かい株価欄がぼやけて見づらくなったことでした。

以前は裸眼でもはっきり読めていたのに、ある朝、数字を追うのにとても苦労しました。

どうにか頑張って読んでいたものの、頭痛がしてきて、ついに老眼鏡を買う決心をしたのです。

近所の友人も「似たような経験がある」と話しており、この変化は多くの人に共通しているようです。

夜間の運転が怖くなった

60代後半に近づくにつれて、夜間の運転に不安を感じるようになりました。

対向車のヘッドライトがやけに眩しく見え、道路の白線がぼんやりとにじみます。悪天候の日には視界がさらに悪化し、以前のように安心して運転するのが難しくなりました。

友人の一人は「視界の乱れで事故を起こすかもしれない」と話しており、私も夜の長距離運転を避ける生活に変えました。

長時間の読書やスマホ使用で目が疲れる

仕事を辞めて自由な時間が増えたことで、本やスマホを見る機会がぐっと増えました。

しかし、以前のように数時間集中して画面を見ることは難しくなり、30分ほどで目が疲れてしまいます。しばらく目を休ませてからまた使うのが日課になりました。

これは私だけでなく、同年代の女性友人も「目の疲れは想像以上に集中力を奪う」と話しています。

加齢による代表的な目の変化

60代に入ると、多くの人が体験する目の変化があります。例えば、

1. 老眼(調節力の低下)

40代から始まる人が多いですが、60代では顕著になります。ピントを合わせる水晶体が硬くなり、近くのものが見づらくなる現象です。

2. 白内障

水晶体が濁ることで、視界がかすむ・光がまぶしいなどの症状が出ます。私はまだ「要手術」とは言われていませんが、年に一度は検査を受けています。

3. 緑内障

視野が欠けていく病気で、自覚症状が少ないのが怖い点。60代以降は発症リスクが高まり、私も検診で眼圧を測ってもらうようになりました。

4. 加齢黄斑変性

中心視野がゆがんだり見えにくくなる疾患です。私の知人の一人はこれらの病気で手術を経験し、症状の改善を実感しています。

私が実践している目の健康対策

定期的な眼科検診

50代までは「視力検査=免許更新の時だけ」という感じでした。

ところが60代になってからは、年に一度、総合検診に加えて眼科でもチェックしています。

眼圧や眼底を見てもらうことで、緑内障や黄斑変性の早期発見が期待できます。

食生活の改善

私は料理が好きなので、栄養面も意識するようになりました。特に心掛けているのは以下の栄養素です。

  • ルテイン・ゼアキサンチン(ほうれん草、ブロッコリー等の緑黄色野菜)
  • オメガ3脂肪酸(イワシ、サバなど青魚に含まれるDHAやEPA)
  • ビタミンC・E(果物・ナッツ類)

これらの栄養素は目の疲れや視力低下の予防に効果的です。

運動習慣

一日30分のウォーキングを続けています。血流を良くすることは目の健康にもつながると医師から聞きました。運動した日は目の疲労感が軽いのを実感します。

老眼鏡・拡大鏡の素直な活用

最初は老眼鏡をかけることに抵抗がありました。しかし無理に裸眼で読書を続けると、頭痛や肩こりが悪化。今では「見やすい道具を遠慮なく使う」ことが大切だと思っています。

デジタルデトックス

スマホやパソコンの光は目に大きな負担を与えます。私は夜9時以降は画面を見ないようにし、代わりに音楽を聴いたり、紙の本を読んだりするようにしています。

同世代の仲間との交流から得たヒント

地域のシニア読書会では、目のトラブルについての話題がよく出ます。

ある70代の男性は白内障手術後、視界がとても明るくなり、趣味の釣りがさらに楽しくなったと話していました。別の60代女性はブルーライトカット眼鏡を使い始めてから夜のスマホ操作が快適になり、ぐっすり眠れるようになったそうです。

また、ある方は野菜中心の食生活に変えてから目の疲れだけでなく体調全般が良くなったと感じています。

こうした体験談は、専門的な情報よりも説得力があり、私の日常に役立っています。

今後に向けての心構え

60代は「目の問題が本格化する入り口」です。

70代、80代と進むにつれて、より大きな課題が出てくることは避けられません。

しかし、早めに検診を受け、生活習慣を整え、道具を賢く取り入れることで「見える喜び」を長く保つことが可能だと実感しています。

私自身も「いつか白内障手術を受けるかもしれない」という覚悟を持ちながら、日々の生活を大切にしています。

目が健康であることは、読書や旅行、趣味を楽しむうえで何よりも欠かせません。

まとめ

60代になると、多くの方が目の衰えを感じ始めますが、適切なケアと生活習慣の工夫でその進行を遅らせ、快適な日常を維持することが可能です。

定期的な眼科検診やバランスの良い食事、適度な運動、そして電子機器との付き合い方を工夫することは目の健康にとって重要です。

また、同年代の仲間との情報共有や体験談から得られるヒントも大変貴重です。

「歳だから仕方ない」と諦めるのではなく「歳を重ねたからこそできる工夫」があります。

目の健康は人生の質を左右する大切な要素。

歳を重ねても「見える喜び」を持ち続けるために、今日からできる小さな一歩を踏み出しましょう。

 

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