この記事で分かること
こんにちは。60代のシングル男性です。
定年退職後、新たな生きがいを求めてボランティア活動を始めました。
その経験から、社会貢献が人生を豊かにし、人間関係を広げる素晴らしい機会となることを実感しています。
今回は、私の体験を通じて、60代からのボランティア活動の魅力をお伝えしたいと思います。
- 60代から始めやすいボランティアの具体例
- 私が実際に経験した活動内容と現場の雰囲気
- ボランティアが健康・生活リズム・人間関係に与えた変化
- 無理なく続けるための考え方と注意点
ボランティア活動との出会い
シニア世代が参加するボランティア活動には、いくつかの種類があります。以下に代表的なものを挙げます:
具体的な参加人数については、地域や活動内容によって異なりますが、日本全国で数万人規模のシニア世代がボランティア活動に参加していると言われています。
※以下のデータは高齢社会白書を参考にしたものです。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 高齢者社会参加率 | 65歳以上の51.6%が社会活動に参加(前年比+2.1pt) |
| 健康効果 | 社会参加者の68.5%が「健康状態良好」と回答(非参加者比+15.2pt) |
| 経済効果 | ボランティア参加者の月間消費支出32.1万円(非参加者比+4.7万円) |
| 就業率 | 60代男性の就業率73.2%(2000年比+17.4pt) |
出典:厚生労働省『令和6年版高齢社会白書(2024)

定年退職後、突然訪れた大量の自由時間。最初は戸惑いを感じましたが、これを機に何か新しいことを始めたいと考えました。
そんな時、地域の掲示板で目にしたのが「地域清掃ボランティア募集」の案内でした。
「これだ!」と直感的に思い、すぐに申し込みました。
初めての活動日、緊張しながら集合場所に向かいました。そこで出会ったのは、様々な年齢層の方々。
若い学生から私と同世代の方まで、皆さん和やかな雰囲気で迎えてくれました。
毎月第一土曜日の朝、公園に集まって2時間ほど清掃活動を行いました。終わった後の達成感は格別でした。
この活動には、もう1年ほど参加し続けています。
綺麗になった街並みを見て、「自分も地域に貢献できた」という喜びを感じました。
この経験が、私のボランティア活動の第一歩となりました。
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多様なボランティア活動との出会い
地域清掃をきっかけに、様々なボランティア活動に参加するようになりました。
以下、私が経験した主な活動を紹介します。
高齢者施設での傾聴ボランティア

地域の高齢者施設で、お年寄りの話し相手になる活動です。最初は戸惑いもありましたが、回を重ねるごとに楽しくなりました。
月に1回・1回2時間くらい訪問しています。
ある日、認知症の山田さん(仮名)との会話が印象に残っています。山田さんは、昔の思い出を生き生きと語ってくれました。
「若い頃は大工として働いていてね、この施設の建物も私が建てたんだよ」と誇らしげに話す姿に、人生の重みを感じました。
この日から、毎回同じ時間帯に顔を出すようにしています。
話を聞くだけでなく、時には一緒に歌を歌ったり、将棋を指したりすることも。お年寄りの方々の笑顔を見ると、こちらも元気をもらえる気がします。
子ども食堂でのサポート

地域の子ども食堂で、月2回程度、2時間ほどの調理や配膳のお手伝いをしています。
ここでの活動は、世代を超えた交流の場となっています。
印象的だったのは、不登校気味だった中学生の健太君(仮名)との出会いです。最初は無口で、あまり周りと交流しない様子でした。
しかし、私が「一緒に野菜を切ってみない?」と声をかけると、少しずつ心を開いてくれました。
その後、健太君は徐々に積極的になり、他の子どもたちとも仲良くなっていきました。
今も会えばハイタッチをして近況を話してくれます。
数ヶ月後、「学校に行けるようになった」と報告してくれた時は、本当に嬉しかったです。
災害支援ボランティア

2024年の夏、隣県で大規模な水害が発生しました。被災地支援のボランティアに3日間参加することにしました。
早速、現地に入る前にオリエンテーションや講習を受け準備をしました。
現地に到着すると、想像以上の被害の大きさに言葉を失いました。
しかし、全国から集まったボランティアの方々と協力しながら、泥かきや家財の片付けを行いました。
特に印象に残っているのは、80代のおばあさんのお宅での作業です。
大切な思い出の品々が泥まみれになっているのを見て、おばあさんは涙を流していました。
私たちは丁寧に洗浄し、可能な限り元の状態に戻す作業を行いました。
作業を終えた時、おばあさんが「ありがとう。あなたたちのおかげで希望が持てました」と言ってくれた言葉は、今でも心に残っています。
ボランティア活動がもたらす変化
ボランティア活動を続けるうちに、自分自身の中にも変化が生まれてきました。

生活リズムの改善
定年後、生活リズムが乱れがちでしたが、ボランティア活動を始めてからは規則正しい生活に戻りました。
活動の予定がある日は早起きし、身支度を整えて出かけます。この習慣が、日々の生活に張りを持たせてくれています。
健康増進
【健康効果の具体的データ】
- 週2時間以上のボランティア参加で死亡リスク40%低下(ハーバード公衆衛生大学院調査)
- 認知症発症リスクが非参加者比32%低減(JAGES追跡調査)
- 抑うつ症状発生率が0.89倍に抑制(週1回以上参加者)
| 活動時間 | 効果 |
|---|---|
| 週4時間 | 握力が平均1.2kg向上(6ヶ月継続時) |
| 年間100時間 | 歩行速度0.2m/秒向上(75歳以上対象) |
| 月2回以上 | IADL(手段的日常生活動作)低下リスク23%減 |
出典:日本ボランティア協会ほか
実際に私自身も、週3〜4時間ほど体を動かすボランティアを続けた結果、半年後の健康診断で体重が3kg減り、血圧も少し安定するようになりました。
医師からも「去年より体の状態が良くなっていますね」と言われ、嬉しく思いました。
地域清掃や災害支援での作業は、適度な運動になります。また、子ども食堂での立ち仕事も、良い体力づくりになっています。
新しい知識とスキルの習得
ボランティア活動を通じて、様々な新しい知識やスキルを身につけることができました。
例えば、高齢者施設での活動では、認知症に関する理解が深まりました。子ども食堂では、大量調理のコツを学びました。
災害支援ボランティアでは、安全な作業方法や効率的な泥かきの技術を習得。
自宅でも、この経験を活かしてカレーを10人分まとめて作り、近所の友人におすそ分けするようになりました。
視野の拡大
様々な背景を持つ人々と出会うことで、自分の価値観や考え方が広がりました。
子どもたちの純粋な発想に触れたり、異なる世代の方々の人生観を聞いたりすることで、新たな気づきを得ることができました。
人間関係の広がり
ボランティア活動を通じて、私の人間関係は大きく広がりました。

世代を超えた交流
子ども食堂では、小学生から大学生まで様々な年齢の若者たちと交流する機会があります。
彼らの柔軟な発想や、新しい文化に触れることで、自分自身も若々しい気持ちを保てている気がします。
一方、高齢者施設では、人生の先輩方から貴重な知恵や経験談を聞くことができます。
世代を超えた交流は、自分の人生を振り返り、これからの生き方を考える良いきっかけになっています。
共通の目的を持つ仲間との出会い
ボランティア活動を通じて、同じ志を持つ仲間と出会うことができました。
地域清掃活動では、環境保護に熱心な方々と知り合い、休日にはハイキングをしながらゴミ拾いをする「プロギング」という活動を始めました。
また、災害支援ボランティアでは、全国各地から集まった方々と交流。
活動後も連絡を取り合い、時には一緒に旅行に行くなど、かけがえのない友人関係が生まれています。
地域とのつながり
ボランティア活動を通じて、地域社会との結びつきが強くなりました。
スーパーや商店街で顔見知りが増え、挨拶を交わす機会が多くなりました。
ある日、近所のお年寄りが重い荷物を持って歩いているのを見かけ、自然に声をかけて手伝うことができました。
このような小さな親切の積み重ねが、地域の絆を深めていると感じています。
これからの展望:ボランティア活動の可能性

ボランティア活動を始めて2年が経ちました。現在は月平均2回、多い月で3回程度の活動に参加しています。
この経験を通じて、60代からの新たな人生の可能性を感じています。
スキルの活用と伝承
私の場合、現役時代は営業職でした。その経験を活かし、最近では地域の特産品をPRするボランティア活動にも参加しています。
自分の持つスキルや知識を社会に還元できることは、大きな喜びです。
また、若い世代にこれまでの経験や知識を伝えることも、重要な役割だと考えています。
子ども食堂では、時々料理教室を開催し、簡単で栄養バランスの良い料理の作り方を教えています。
新たなチャレンジ
ボランティア活動を通じて得た自信を基に、新たなチャレンジも考えています。
例えば、英語を学び直して、将来的には外国人観光客向けのボランティアガイドにも挑戦してみたいと思っています。
3年以内に英語検定1級レベルを目指して勉強を続けています。
また、これまでの経験を活かして、ボランティア活動の企画や運営にも携わっていきたいと考えています。
自分のアイデアで新しい活動を立ち上げ、より多くの人々が参加できる機会を作りたいです。
持続可能な活動を目指して
ボランティア活動を長く続けていくためには、自分の体力や生活リズムとのバランスを取ることが大切です。
無理をせず、楽しみながら活動を続けられるよう、自己管理にも気を配っています。
同時に、次の世代にバトンを渡していくことも重要だと感じています。
若い人たちにボランティア活動の魅力を伝え、一緒に活動する中で、徐々に中心的な役割を担ってもらえるよう働きかけていきたいと思います。
まとめ:60代からの豊かな人生

国別65歳以上就業率
| 国名 | 65歳以上就業率 |
|---|---|
| 日本 | 31.0% |
| 米国 | 18.2% |
| ドイツ | 22.1% |
出典:厚生労働省『令和6年版高齢社会白書(2024)』
60代からのボランティア活動は、私の人生に新たな彩りを添えてくれました。
社会貢献という形で自分の存在意義を見出し、多くの人々との出会いを通じて人間関係を広げることができました。
この活動は、単なる時間つぶしではありません。自己実現の場であり、生涯学習の機会でもあります。
また、地域社会の一員としての責任を果たし、次世代に何かを残せる素晴らしい取り組みだと感じています。
60代の皆さん、まだまだ人生これからです。
ボランティア活動を通じて、新たな可能性を見つけてみませんか?きっと、あなたの人生をより豊かで充実したものにしてくれるはずです。
一歩踏み出す勇気さえあれば、きっと素晴らしい出会いと経験が待っています。さあ、一緒に社会貢献の輪を広げていきましょう!
まずは、地域の社会福祉協議会やボランティアセンターに『初心者でも参加しやすい活動はありますか?』と電話で聞いてみるところから始めてみてください。


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