仕事や子育てが一段落し、「友達づくりや孤独解消、日々に刺激を求める60代・70代の方」に“すぐ使える社交イベント参加術と悩み解決の具体策”を伝えます。筆者も60歳を過ぎてから、多彩なイベントや趣味の場に参加し、たくさんの新しい友人・仲間と出会うことができました。
「新しいことに挑戦したい」「自分に合う居場所を作りたい」そんな思いがある方は、ぜひ参考にしてください。
人生を彩る“出会い”が必ず見つかるはずです。
趣味を通じた出会い:陶芸教室での素敵な経験

陶芸教室で作品作りをする60代の参加者
陶芸は会話に自信がない初心者でも、手を動かしながら自然と交流できる趣味です。初回は緊張しやすいですが、作品作りを通じて“無理やり話さなくても良い”場が用意されています。(実際、初日は言葉に詰まった私も、失敗作を笑い合うことで打ち解けました)
最近はシニア世代対象の入門コースやワークショップも増え、未経験者も気軽に参加できます。筆者が通った地域のカルチャーセンター(東京都調布市)は毎回10名以下の少人数制。
年齢も60代・70代中心で、最初は皆さん緊張していた様子ですが、粘土と触れ合いながら「どうやって作るの?」「どんな作品が好き?」など和やかな会話がすぐ始まりました。
例えば、65歳の田中さんは自分の故郷の話を披露し、粘土細工で“実家の家”モデルを作成。自然体の雑談と体験共有で、会話が生まれて繋がりが深まるのが陶芸教室の特徴です。
陶芸教室選びは、【1:定員10名以下】【2:必ず体験レッスンあり】【3:自分の年代が多いか電話で確認】【4:月謝の相場(3000円~6000円/月)を比較】などを、参加前に電話や公式サイトで必ずチェックしてください。
(過去の失敗:体験見学だけで高額契約を迫る教室もあったので注意!)
服装・持ち物、参加時の注意点も事前案内が必ずあるので、リラックスした気持ちで一歩踏み出せます。
田中さんの体験談(陶芸教室で広がる”ものづくり”の輪)
退職後間もない春の日、私は地域コミュニティセンターの陶芸教室に初参加しました。
受付でスタッフさんが優しく迎えてくれ、初心者歓迎の雰囲気に緊張もほぐれました。教室には9名ほどが集まっていて、70代のベテラン主婦、60代の元会社員、大学生の孫と参加するご夫婦、幅広い世代が和気あいあいとしています。
担当講師の根本先生が、ロクロの使い方や粘土の扱い方を丁寧に説明。『作品の出来映えより大事なのは、作る過程でみんなが楽しむことですよ』と先生が声をかけると、皆が自然体で笑顔になります。
初日の終わり、隣に座った田中さんと「どんな土が好きですか?」「私は昔、信楽焼きの里に行ったことがあるんですよ」と熱く語り合う時間が始まりました。田中さんは地元の写真を見せてくれ、私は思わず“素敵な瞬間ですね”とコメント。
手を動かしながら、自然と人生の話や退職後の夢まで共有するように。数回通ううちに、参加メンバーで“作品品評会”を自主開催。誰かが失敗した時は全員で笑い、その場の空気が一気に明るくなりました。
3ヶ月後には、習作を持ち寄って“お茶会”と称するランチ交流を実施。田中さんの作った湯呑みで抹茶を味わい、全員で記念撮影をしました。今でもその“教室LINEグループ”で次回イベントの相談が続いています。

参加メンバーで“作品品評会
健康的な出会い:シニア向けヨガクラスでの新たな発見

シニア向けヨガ教室です。
筆者は初めての参加時、「体が硬いし、恥ずかしいな」と感じていましたが、インストラクターがゆっくり丁寧に指導してくれて、どんな年齢・経験でも安心して参加できました。ヨガの後は自然に“お茶会サークル”が生まれ、皆で近隣のカフェで趣味の話や健康の情報交換。
68歳の佐藤さんは、「ヨガのおかげで長年悩んでいた腰痛が改善し、友人も増えた」と笑顔で語っていました。シニアヨガ教室を選ぶ際は【インストラクター経験】【少人数定員】【体験レッスン有】【医療機関連携】【費用相場】を必ずチェック。
体調に合わせ、無理なくマイペースで参加できるので、体力・人間関係ともに無理なく広げていけます。
佐藤さんの体験談(ヨガ教室 体と心がほぐれる新しい仲間との出会い)
体験会チラシを見てドキドキしながら、地元フィットネスクラブのシニアヨガに申込。初参加は「周囲がやさしい雰囲気で不安が減る」だけでなく、インストラクターから「失敗しても大歓迎」という声掛けがあり、体が硬い60代も安心。
最初は一人だった68歳佐藤さんも“LINEグループ招待で孤独感が激減”したそうです。インストラクターの山口先生は“人生経験も強みのひとつ”と、参加者のペースに合わせてゆっくりレッスン。「息を吐きながら不安ごとを手放しましょう」という先生の掛け声が心に響きました。
レッスン後は、そのまま近所のカフェ「風花」で“ヨガ部お疲れ様会”。「家では運動しないので、ここが唯一のリフレッシュタイム」と話す68歳佐藤さんは、奥様を亡くして一人暮らし。「ヨガ始めて日々が明るくなった!」と、新たな生きがいを見つけた表情です。
カフェで健康や趣味をテーマに話題が尽きず、LINEグループで次回の美術館めぐりや公園ウォーキングも自主企画。「ヨガを通じた人間関係は、まるで新しい家族」と佐藤さんがしみじみ語った言葉が印象的です。

文化的な出会い:シニア向け文学サークルでの知的刺激

図書館主催サークル
読書好きには、地域文学サークルへの参加が最適!筆者が行った図書館主催サークルは、毎月1冊の本を決め、読み終えた感想を自由に語り合う形式。
メンバーには元教師、会社員、主婦と多彩な60代・70代が集い、村上春樹や柴田翔、ヘミングウェイなど名作からエッセイまで幅広く題材に。
特に印象深かったのは「人生の1ページ」をテーマに、過去の転機や挑戦について語り合った回。お互いの人生経験を肯定し合える温かい空間が生まれました。オンラインサークルも人気ですが、実際に顔を合わせることで安心と信頼感が育まれる、と参加者は話します。
地域情報誌や口コミ、図書館掲示板で情報を集めるのが探しやすいコツです。【おすすめ作品5選】などリスト形式も交え、知的好奇心と新しい友人作りの両方が叶います。

1. 『百歳』 柴田翔
2. 『晩年』 谷崎潤一郎
3. 『老人と海』 アーネスト・ヘミングウェイ
4. 『人生の1ページ』 アンドレ・モーロワ
5. 『老いの才覚』 曽野綾子
伊藤さんの体験談(文学サークル “本”が架け橋になる深い対話)
読書好きが集う図書館サークルへ。
「海辺のカフカ」を題材に参加者10名で本音語り。元大学教授の山田さんは70代とは思えぬ語彙力で「人生の迷いや希望」を引用し、全員が引き込まれました。
討論の途中、普段は口下手な参加者の荒木さんが、「昔、離婚に悩んで村上春樹の小説に救われました」と涙ぐむ場面も。皆が優しく耳を傾け、共感の輪が広がります。討論後は、図書館の読書コーナーで“好きな一文披露会”を実施。
小さな発表から、相互理解と尊重の気持ちが生まれ、「本を通じて新たな自分に出会えた」と語る声が多く上がっています。
今では月例会後に「ブックカフェ」企画も定着。参加者同士、家族の話や将来の夢を交え、知的と情感が交差する場となっています。
社会貢献を通じた出会い:地域ボランティア活動での感動体験

地域清掃チームに初参加
70歳の木村さんは「地域を自分たちで守る喜び」がモチベーションと話してくれました。このほか、子供食堂、シニア施設ボランティア、地域イベント運営など、活動ジャンルは豊富。
社会福祉協議会・ボランティアセンターやNPOサイト・地域掲示板で情報収集。役割分担や活動時間も柔軟なので、無理なく参加できます。

西川さんの体験談(ボランティア活動 地域を支える絆)
ある土曜早朝、公園の清掃ボランティアに初めて参加。案内役の木村さん(70歳)は30年以上ゴミ拾いを続けているというベテラン。『自分の住む街は自分たちで守る』という強い信念には、皆が新鮮な刺激を受けました。
活動終了後、木村さんの「地域史プチ講座」がスタートし、参加者同士が郷土の話や家族のエピソードを共有。若い世代の親子や、シニア世代の友人連れなど世代横断的な交流が生まれました。
清掃だけで終わらず、後日“地域まつり”の運営サポートにも参加。「一度勇気を出して参加すると、地域が第二の家族になる」と木村さんは語ります。
活動LINEで季節イベントや子供食堂の新企画もどんどんシェアされています。
食を通じた出会い:シニア向け料理教室での楽しい交流

シニア向け料理教室。
「一人暮らしになって食事時間が寂しい」「料理の腕を磨きたい」といった希望に応えるのがシニア向け料理教室。筆者が通った都内コミュニティセンターでは、毎回テーマが変わり、郷土料理から季節メニューまで幅広く学べます。
参加者の中には「孫のために健康レシピを覚えたい」「夫婦で新しい趣味を持ちたい」といった目的の方も。みんなで作った料理を囲みながら、お互いの人生エピソードや旅話で盛り上がるのが定番。交流イベント“持ち寄りパーティー”も人気。
自分の得意料理を披露するのが新たなやりがいに繋がっています。少人数制・健康志向レシピ・交流会の有無など、教室選びにも工夫が必要です。簡単レシピ例や体験談も交えて、実践的で温かい交流の場になっています。

材料(2人分):
– 水菜 100g
– 大根 1/4本
– 鶏ささみ 1本
– ポン酢 大さじ2
– オリーブオイル 小さじ1
1. 水菜を3cm長さに切り、大根は細切りにする
2. 鶏ささみを茹でて細かくほぐす
3. 全ての材料を混ぜ合わせ、ポン酢とオリーブオイルで和える
伊藤さんの体験談(料理教室 食卓で花咲く人間関係)
一人暮らしになってから寂しくなった食事時間。思い切って近所のシニア料理教室を体験。
初回は郷土料理、秋田の“きりたんぽ鍋”づくり。講師の鈴木さん(66歳)が手際よく実演し、出身地の話で盛り上がると、「私も子供の頃よく食べていましたよ!」と他の参加者も輪に加わる。
調理中は失敗談や秘伝レシピで大笑いし、最後は出来上がり料理を囲んで“持ち寄りパーティー”。片付けも共同作業、分担しながら和気あいあい。今では教室メンバーで地方の食材通販や、季節ごと新メニュー企画など、食を通じた深い交流が続いています。
旅を通じた出会い:シニア向け旅行ツアーでの素敵な経験

シニア向け旅行ツアー
「新しい景色を見てみたい」「安心できる仲間と一緒に旅がしたい」方には、シニア向け旅行ツアーがおすすめ。筆者が参加したイタリア10日間ツアーでは、事前オリエンテーションから自己紹介があり、不安な方もすぐなじむことができました。
現地では、歴史ある街並みを巡りながら参加者同士が自然に協力しあい、夜ごとに旅の思い出を語り合う“写真共有会”も。旅の終わりには連絡先交換・LINEグループ作成で、帰国後も近況報告や新たな旅の企画が続いています。
医療体制や歩く距離なども考慮したプランなので、シニアも安心して楽しめます。人気ランキング・費用目安なども整理し、「一人参加でも大丈夫」な情報を明記するとさらに信頼感が高まります。
1. イタリア(ローマ、フィレンツェ、ベネチア)
2. スペイン(バルセロナ、マドリード)
3. オーストラリア(シドニー、ケアンズ)
4. 日本(北海道、沖縄)
5. タイ(バンコク、チェンマイ)
– 国内旅行:3〜5日間で10万円〜20万円
– 海外旅行:7〜10日間で30万円〜50万円
鈴木さんの体験談(シニア旅行ツアー 異国で深まる友情)
憧れのイタリアツアーに思い切って一人参加。出発前の説明会では「一人参加、初めてで不安です…」と打ち明ける同世代が多く、お互い励まし合える雰囲気。ローマ歴史散策、フィレンツェ料理体験、ベネチアのゴンドラ乗船と、毎日イベント盛りだくさん。
夜はホテルで写真を見せ合い「明日はどこに行きたい?」と夜更けまで語り合い。旅のハイライトは、現地料理教室でイタリア人シェフと一緒にパスタづくり。料理を囲みながら、仲間同士「家庭で作ってみたいね」と盛り上がり、帰国後の再会約束まで。
帰国後もLINEグループで旅写真や今後の国内旅行案が共有され、絆が続いています。
まとめ:60代からの新しい出会いが人生を豊かにする
いくつになっても新しい仲間・友人は人生の大きな財産です。シニア世代の出会いは、趣味・運動・学び・社会貢献・食・旅と、様々な形で広がっています。筆者自身、勇気を持って一歩踏み出すことで、予想もしなかった素晴らしい人間関係にたくさん出会ってきました。
自分のペースを大切にしながら、興味ある場に参加し、継続的な交流とオープンマインドを忘れないこと。家族や友人の応援も力になります。まずは「説明会」「体験レッスン」「市区町村のコミュニティ案内」から一か所だけ実際に電話/ネットで申込みしましょう。
“迷ったら一人参加OKと明記の教室から”始めると失敗しません。
60代からのボランティア活動:社会貢献で広がる人間関係
人生は、いまからでも大きく変わります。


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